PCでダイナミックマイクの音声を録音するには?接続方法と推奨マイク

前回、「ECM-PCV80U」というPCに直接接続できる
お手軽マイクをレビューしました。

 

しかし、お手軽なマイクでは音質やノイズで満足できず、
ボーカルが使う本格的なダイナミックマイクを使ってみたい方も多いようです。

 

ダイナミックマイクに興味がある方は、下記のような悩みを持っているようです。

 

・できるだけクリアな音質でノイズも少なくしたい。

・できるだけ安く試したい。

・マイク選びで失敗したくない。

・実況や歌に適したものがほしい。

・接続方法がわからない。

 

そこで今回は、初心者にもわかるように
「PCでダイナミックマイクの音声を録音する為の接続方法と推奨マイク」について
詳しく説明していきます。

 

なぜ、ダイナミックマイクなのか?

タイトルを見て、
「なぜ、ダイナミックマイク限定なのか?」
と疑問に思ったのではないでしょうか?

 

答えを言うと、マイクの感度を考えた場合、
コンデンサマイクよりも感度の低い、ダイナミックマイクの方が
周囲の環境音などを拾いにくいからです。

 

自分で防音スタジオを持っているなら、コンデンサマイクで構いませんが、
そんな方は、ごく稀だと思います。

 

 

そして、ダイナミックマイクはコンデンサマイクと比べて、
かなり安価なものでも、品質の良いマイクが存在しています。

 

気軽に始めるには、ダイナミックマイクがおすすめです。

 

PCでマイクを使って、高音質に録音するには?

PCでマイクを使って、高音質に録音するなら、
簡易的なPC用マイクではなく、
ダイナミックマイクやコンデンサマイクを使います。

 

ノイズや音質において、本格的に作りこまれたマイクの方が、
簡易的なPC用マイクよりも、優れているからです。

 

PCマイクの指向性

マイクの指向性について、ざっくり言うと、
下記のように2種類の特性があります。

 

・単一指向性

・全指向性

 

単一指向性は、ひとつの方向の音を拾うように設計されており、
別の方向からの音は拾わないようになっています。

 

その為、周囲の音を拾いにくい為、
工夫次第で周囲の環境音を拾わずに声だけを拾う事ができます。

 

 

逆に全指向性は、どの方向からの音も拾うように設計されており、
周囲の環境音を拾いやすくなっています。

 

どの方向から話しても良い反面、予期せぬ音も拾ってしまう事があります。

 

PCマイクの選び方

パソコンで、ダイナミックマイクを使う用途としては、
主に、下記の2種類になると思います。

 

・音声(アフレコやゲーム実況など)

・歌声(歌ってみたなど)

 

ダイナミックマイクにも、向き不向きがあるようで、
音声の収録に向いているものと歌声の収録に向いているものがあります。

 

指向性や集音性などを考慮して選ぶ必要があります。

 

これを無視して、マイクを選んでしまうと、
高級なマイクを購入しても、音がこもった感じに収録されたりする。

 

ダイナミックマイクとPCの接続方法

ダイナミックマイクは、PCでそのままでは使えない

ダイナミックマイクは、PCにそのままでは挿さりません。

 

なぜなら、PCに付いているマイク入力端子は
ステレオミニジャックですが、ダイナミックマイクは
XLR端子である事がほとんどだからです。

 

PCに変換ケーブルで、マイクを直挿し

PCに下記のような、XLR→ステレオミニジャック変換ケーブルで、
ダイナミックマイクを直挿しすれば、接続する事はできます。

 

 

 

これで、とりあえず使う事も可能なようです。

 

しかし、マイクが故障する可能性もあり、
完全な自己責任となりますので、推奨できません。

 

相当なマイクブーストをかけないと、音が小さいと思いますので、
ノイズも大きくなる傾向があり、ダイナミックマイクを使う利点が失われてしまう。

 

金額は一番安く済みますが、故障すると結局高くついてしまうので、

やめておいたほうが無難です。

 

PCとダイナミックマイクの正しい接続方法

PCとダイナミックマイクを接続するには、
オーディオインターフェース(ミキサー)が必要になります。

 

マイクのXLR端子をオーディオインターフェースに接続し、
そこからUSBでPCと接続します。

 

これでマイク音量も、ノイズを抑えて上げる事が可能になります。

 

 

問題点としては、オーディオインターフェースというものが、
それなりに高価なものだという事です。

 

 

 

PCで音声を録音するのにおすすめな3つのダイナミックマイク

では、いよいよ
「PCで音声を録音するのにおすすめな3つのダイナミックマイク」を発表します。

 

どれも、激安のダイナミックマイクながらも、
口コミや評判が良いものです。

 

音声と歌声のどちらに向いているのかも、

簡単に記述しましたので、参考にして下さい。

 

 

下記動画では、「XM8500」と「F-V620 C」の音質比較がされています。

 

CM5/S

アフレコやゲーム実況などに向いているマイクです。
指向性が180°なので、多少動いても音声を拾ってくれるはずです。

 

 

XM8500

単一指向性のマイクで、「歌ってみた」などのボーカルに向いています。
アフレコなどの音声に関しては、声がこもる傾向にあり向いてないようです。

 

 

F-V620 C

中高域を感度アップした音作りで、音のこもりがなく音を拾いやすくクリアな音質。
単一指向性のマイクで、アフレコなどの音声の収録に最適。

 

 

 

録音・編集は「Audacity」がオススメ

ダイナミックマイクとオーディオインターフェースの装備で、
クリアに録音・編集するなら、「Audacity」がお勧めです。

 

ノイズの除去や音量の調整もできますから、
かなり理想に近いクリアな音声ファイルが完成すると思います。

 

まとめ

初めてのダイナミックマイクなら、
今回紹介した、3つのマイクから選べば問題ないと思います。

 

 

ソフトで編集すれば、ノイズや音量は何とでもなりますが、
元の音質がクリアでノイズが少ないほうが、扱いやすいのも事実。

 

そう考えると、ダイナミックマイクオーディオインターフェースの組み合わせが
最も簡単に音質向上やノイズ低減が可能な手段となるはずです。

 

 

これだけやっても、ノイズが減らない場合は、
いよいよ、パソコン本体の買い替えを検討したほうが良いかもしれません。

 

そのパソコン自体がノイズの元凶である可能性が高いと考えられます。