PCマイク「ECM-PCV80U」のレビュー!ノイズと音量の問題を解決する

PCマイク「ECM-PCV80U」を購入したのでレビューしたいと思います。

 

いろんな口コミやレビューを拝見すると、
ノイズと音量の問題が数多く指摘されていました。

 

その辺を含めて、詳しくレビューしていきますね。

 

 

「ECM-PCV80U」を購入するかどうか悩んでいる方には

必見の内容となっています。

 

「ECM-PCV80U」の仕様

PCとの直接接続が可能なマイクです。

 

普通のマイクは、XLR端子という特殊な形状をしており、
オーディオインターフェースを介さないとPCと接続できませんが、
「ECM-PCV80U」では、ステレオミニプラグを採用しているのでPCと接続可能です。

 

 

項目 ECM-PCV80U
指向特性 単一指向性
周波数特性 80-15,000Hz
正面感度(0dB=1V/Pa) -40dB±3.5dB
本体出力コネクター キャノン XLR-3-12Cタイプ
コード/出力コネクター/長さ 金メッキ3極ミニプラグ/約2m
使用電池連続持続時間 プラグインパワー方式
大きさ(最大径×全長mm) 約43×160(マイク部)

約100×120(スタンドベース径×高さmm)

グリップ径(直径) 約21-40mm
質量

マイクロホン本体
約 300g( マイクコード含む)

マイクホルダー・テーブルスタンド組込時 約360g、

USB Audio Box 約38g(専用ケーブル含む)

付属品 マイクコード、マイクホルダー、テーブルスタンド、
USB Audio Box、専用USBケーブル

 

「ECM-PCV80U」の特長

「ECM-PCV80U」では、下記のような特長を持っています。

 

・PlayStation(R)機器で楽しめるカラオケソフト「JOYSOUND.TV Plus」に対応

・PCでの動画投稿(ニコニコ動画/YouTubeなど)の音声収録におすすめ

・USB Audio Boxを付属

・USBによるデジタル伝送で高音質に

・USB Audio Boxの音遅延処理対応

・重厚感のあるダイキャストボディを採用

・マイクホルダー/テーブルスタンド付属

・キャノン出力コネクター

・Windows・Macintosh OS対応

 

「ECM-PCV80U」の開封と外観チェック

ECM-PCV80U本体、マイクコード、マイクホルダー、テーブルスタンド、
USB Audio Box、専用USBケーブルなどが付属しています。

 

基本的にUSB Audio Boxへステレオミニジャックで接続して、
USBでPCに接続する方がノイズは軽減されます。

 

この付属のマイクホルダーとテーブルスタンドは、
おまけみたいなもので簡易版です。

 

そのまま卓上にセットすると、高さが足りないと思います。

 

そこで、マイクスタンドの下に百均で売ってる
綿棒のケースなどを置くと、ちょうど良い高さになります。

 

ECM-PCV80Uの音量が小さい

「ECM-PCV80U」の音量が小さいという意見がありました。

確かに、小さいと感じますが
マイクとの距離が遠いのも一因だと思います。

 

だいたいマイクとの距離が3cmぐらいなら、
他のヘッドセットとかと同じ水準で音を拾う感じです。

 

 

付属のUSB Audio Boxを使ってUSB接続しても、
ステレオミニジャック接続と音量に違いはない。

 

ノイズは、USB Audio Boxを使った方が少なくなる。

 

 

また、他社製のUSB Audio Boxを購入してみましたが、
音量は大きくならず、全く変わりませんでした。

 

つまり、付属のUSB Audio Boxの問題ではなさそうです。

 

ECM-PCV80Uの音がこもる

「ECM-PCV80U」の音がこもると言われています。
これに関しては、確かにその傾向があると思います。

 

これが、音量が小さいと言われている原因かもしれません。

 

しかし、単一指向性のマイクなので生活音は拾いませんので、
周りの環境に気を遣う必要がないのは利点になる。

 

ECM-PCV80Uのホワイトノイズ

いろいろと試しましたが、ホワイトノイズがどうしても完全には消えません。
PC環境によるみたいですが、マイクで録音した音にノイズが生じます。

 

ずっと、「サー」というホワイトノイズがわずかに聞こえます。

 

 

付属のUSB Audio Boxが原因との意見もありましたが、
他社製のオーディオボックスでも、ノイズは変わらず。

 

 

その為、「ECM-PCV80U」を使ってのニコ生やYouTubeでのゲーム実況などは
ノイズ除去ができないので生放送は向いてないと思います。

 

生放送じゃなければ、ソフトを使ってノイズの低減や除去が可能ですから、
何とかなりますが、生放送だとそれができないから、
ノイズが乗ったまま配信する事になります。

 

 

ECM-PCV80Uでピーという電子音がする

「ECM-PCV80U」に付属のUSB Audio Boxだと「ピー」という電子音がする。

 

私のPC環境では、解決策がありましたので紹介します。

 

 

「スタートメニュー」を右クリック⇒「コントロールパネル」

⇒「ハードウェアとサウンド」⇒「サウンド」から、

再生と録音の「UAB-80」のプロパティで、「詳細項目」⇒「規定の形式」

 

・1チャネル、16ビット、44100Hz(CDの音質)

・1チャネル、16ビット、48000Hz(DVDの音質)

 

上記を、再生と録音で同じ周波数を避ければ
「ピー」という電子音はしなくなりました。

 

例えば、録音を48000Hz(DVDの音質)にすれば、
再生は44100Hz(CDの音質)にしてみて下さい。

 

これだけで、付属のUSB Audio Boxで「ピー」という電子音はしなくなります。

 

 

また、他社製のオーディオボックスを導入すれば
電子音の問題は、ほぼ解決します。

 

 

それでも「ピー」という電子音がする場合は、先ほどと同じように
録音を48000Hz(DVDの音質)にして、
再生は44100Hz(CDの音質)などに変更してみて下さい。

 

ECM-PCV80Uのノイズと音量の問題をソフトウェアで解決

ECM-PCV80Uのマイクブーストの方法

ECM-PCV80Uの音がこもるや音量が小さい場合、

解決方法として、マイクブーストを使うやり方があります。

 

文字通り、マイクの感度を引き上げる機能ですが、

同時にノイズも増幅されてしまいますので注意して下さい。

 

【マイクのプロパティの開き方】

「スタートメニュー」を右クリック⇒「コントロールパネル」

⇒「ハードウェアとサウンド」⇒「サウンド」⇒「録音」

⇒「マイク」をダブルクリック

 

「レベル」のタブをクリックし、

マイクのレベルをMAXの100にして「OK」をクリック。

 

 

それでも、音量が小さい場合は、

「カスタム」のタブをクリックし、
AGC(Automatic Gain Control)にチェックを入れて「OK」をクリック。

 

但し、AGCをオンにするとノイズも一緒に増幅される。

 

「Audacity」でノイズ除去と音量を上げる

上記の方法で、AGCを使えば音量は確保できると思います。

 

しかし、ノイズも同時に大きくなります。

 

そこで、AGCを使わずに録音して、「Audacity」というソフトを使い、
ノイズ除去と音量を上げる方法も検討します。

 

詳細は別記事で解説します。

 

ECM-PCV80Uのノイズと音量の問題をハードウェアで解決

「ECM-PCV80U」に付属のUSB Audio Boxよりも
ノイズ低減の効果が高いと考えられるのが
「Sound Blaster X-Fi Go! Pro r2」です。

 

 

しかし、ノイズは軽減されるけど音量が小さくなるという意見もありました。

 

ですので、音量を増幅する機械を挟みます。
audio-technicaのマイクロフォンアンプ「AT-MA2」です。

 

 

これで、ノイズ低減と音量の底上げがされて、
クリアな音質でマイク録音が可能になるはずです。

 

ポップノイズ防止のウィンドスクリーンは必須

「ECM-PCV80U」のマイク近くで声を発すると、
同時にポップノイズ(息の音)が入ったりします。

 

これを防止するには、ポップブロッカーが一般的です。

 

しかし、そこまで大掛かりなものではなく、
ウィンドスクリーンだけでも、十分な効果が期待できます。

 

私が使ってみたところ、劇的にポップノイズが改善されました。

 

 

「ECM-PCV80U」は、ファンタム電源は使えない

プラグインパワーのマイクなので、オーディオインターフェースの
XLR端子に挿しても、プラグインパワー方式に対応してない
ファンタム電源では使えないようです。

 

ECM-PCV80Uを使う時は、PCのマイク用ステレオミニジャックに直挿しするか、
付属のオーディオボックスを経由してUSB接続になります。

 

まとめ

SONYのPCマイク「ECM-PCV80U」ですが、
音質自体は良好だと思います。

 

他のヘッドセットとかと比べてもノイズも少なく
クリアな音質だと感じます。

 

しかし、それでもホワイトノイズの問題や
音量が小さいという問題があるのも事実です。

 

 

中には上記の動画のように、問題がない方もいるようで、
ノイズや音量に関しては、パソコンの環境が大きく影響する。

 

他のマイクやオーディオインターフェースを導入しても改善しなかった場合は、
最悪、パソコンの買い替えも視野に入れた方が良いかもしれない。

 

パソコンを別のに変えただけで、ノイズ問題が解決する事もあります。

 

 

次の記事では、パソコンを買い替えたくない方に向けて、
他のマイクやオーディオインターフェースでの
運用について説明したいと思います。

 

 

どうしても、お金をかけずにノイズ問題を何とかしたい方は、
「ECM-PCV80U」は諦めて、ロジクールのウェブカメラ「C270」
購入する事を推奨します。

 

「C270」は内蔵マイクの性能がすごく良くて、
ノイズも少なく、音量も大きいので使いやすいです。